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革の種類・特徴
トップページ > 革の種類と知識 > 革の種類・特徴 > アザラシ・オットセイ革
アザラシ・オットセイ
アザラシ革の全形写真
基本情報
アザラシ、アシカ類の鰭脚目(ききゃくもく)は、アシカ亜目、アザラシ亜目、セイウチ科に分類され、3科18属34種となります。
アシカ亜目は、アシカ科7属14種。内訳は、アシカ亜科5種、オットセイ亜科9種。セイウチ科1属1種。
アザラシ亜目は、アザラシ科10属19種。内訳は、キタアザラシ亜科10種、ミナミアザラシ亜科が9種です。
このうち、ワシントン条約の付属書にリストされているものは、アシカ科のグアダループオットセイが、付属書Ⅰ、ミナミオットセイ属全種が、付属書Ⅱです。
アザラシ科では、モンクアザラシ属全種が付属書Ⅰ、ミナミゾウアザラシが付属書Ⅱにリストされており、それ以外の種は該当していません。
アザラシ・オットセイ革の種類
ハープシール
Harp Seal(商業名)
一般和名:タテゴトアザラシ
学名:Phoca (pagophilus) groenlandica
特徴
毛の色は、白~明灰色で成熟したオスは、背中にU字形で<竪琴>状の暗色斑が発達します。メスは、この模様が余り明瞭になりません。頭部や顔は黒色。新生児は、白色で柔らかい毛質です。
尚、カナダのバッフィンアイランド周辺で、多くの種が捕獲されたところから、皮革の商業取引名は、バッフィンシール(Baffin Seal)として知られています。

毛皮の名称とサイズ
(1)ビーター:ヤングシール。1才までの物。サイズは、6~7Sqft。
(2)ベッドラマー:ミドリング。1才~4才までの物。サイズは、7~10Sqft.
(3)オールドハープ:サドラー。4才以上の成獣。サイズは、14Sqft.
*脱毛し、革として利用する場合も、名称とサイズは毛皮と同じです。

海獣の革は、厚みがあり丈夫です。アザラシの革の表面の特徴は、頭部から尾部に向け、独特の波状の畝(ウネ)模様があり、銀面は、キッドに似ています。
ミナミアフリカオットセイ(ケープシール)の銀面は、タテゴトアザラシ(ハープシール)の模様よりやや小さいが似ています。
主な用途
タテゴトアザラシの皮は、主として毛皮用になめし、防寒衣、防寒靴等に使用します。
生態や生息地
北大西洋、北氷洋、カナダ、ニューファウンドランド、グリーンランド等に分布し、北欧沿岸にも回遊します。
革のイメージ
ナチュラル
ハープシール毛皮
ハープシール毛皮
染色したもの
ハープシール毛皮を染色したもの
ハープシール毛皮
 
ハープシールの革のイメージ
ハープシール
リングシール
Ringed Seal(商業名)
一般和名:ワモンアザラシ
学名:Phoca (pusa) hispida
特徴
体長140cm、体重90kg程。タテゴトアザラシより小形で、毛の色は銀灰色から暗灰色をしており、背側は黒っぽく背面から体側部に白色のリング模様が散在しています。新生児は、白色の柔らかい毛で被われています。
主な用途
タテゴトアザラシ同様、主として毛皮に利用されます。サイズは、4~7Sqft位です。
生態や生息地
北極海全域に分布しています。バルト海北部及び隣接するフィンランドのサイマー湖やロシアのラドガ湖に、それぞれ隔離された繁殖個体群がいます。
ケープシール
Cape Seal(商業名)
一般和名:ミナミアフリカオットセイ
学名:Arctocephalus pusillus
特徴
英名では、ケープシールと呼ばれていますが、アシカ科、オットセイ亜科に属し、和名は、ミナミアフリカオットセイです。ワシントン条約で付属書Ⅱにリストされ、南部アフリカのナミビアから南へ喜望峰をまわって、東はアルゴア湾までの沿岸に生息しています。毛の色は、背部は暗灰色で、腹部は黄色です。ケープファーシールとも呼ばれる様に、分厚い毛を持っています。
主な用途
毛皮、及び皮革として利用されるサイズは、平均5Sqftです。
生態や生息地
南部アフリカのナミビアから南へ喜望峰をまわって、東はアルゴア湾までの沿岸に生息しています。
革のイメージ
オットセイ革の写真
出典:一般社団法人日本皮革産業連合会発行,エキゾチックスキンの基礎知識
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