エキゾチックレザーマーケットジャパンへのお問い合わせはこちら
爬虫類Q&A
企業検索
製品一覧
革素材一覧
革の種類と知識
トップページ

フェイスブックページのリンク
ツイッターへのリンク
インタビュー
トップページ > 革の種類と知識 > エキゾチックレザーの魅力とインタビュー > ザオー産業株式会社
レザー&バッグ業界のエキスパートが聞く、
エキゾチックレザー企業最前線
製品メーカー編
エキゾチックレザーの製品メーカーに関するインタビュー
ザオー産業株式会社 ブランドマネージャー 柳原麻衣× 鎌倉泰子
レザー業界、バッグ業界の第一線で活躍するエキスパートがエキゾチックレザーを手がける企業・事業者にインタビュー。レザーファン、ファッション好きのユーザー、そして、幅広いジャンルのビジネスパーソンの皆さまに、日本製エキゾチックレザーおよび、エキゾチックレザー製品の魅力をご紹介します。
第二弾は、ザオー産業株式会社 ブランドマネージャー 柳原麻衣さんに、バイイングから店舗運営まで幅広く革製品のブランド事業をサポートする鎌倉泰子さんがお話しを伺いました。
Q エキゾチックレザーの魅力はどんなところにあるとお考えですか?
高級感のある素材ながら、多様な加工方法がありアイテムによって汎用性があります。ジェンダーや世代を問わず、ライフスタイルに合うデザイン、素材の仕上げができ、とても丈夫です。
お手入れや保管方法によっては親子三代で使うこともできるので長くご愛用いただけます。「ブランドロゴ」が入っていなくても、上質なものを持っていることが見るかたにはわかるので、さり気ないファッションでもクラスアップできるところでしょうか。
Q 日本のエキゾチックレザー製品づくりで心がけていらっしゃることはなんでしょうか?
ビジネスシーンから普段使い、パーティーシーンまで、お選びくださるお客様のご要望は違います。大量生産ではなく、限られた場所で丁寧に販売をしているのでお客様との距離感も近いということもあり、デザインや仕様などのご希望に細かくお応えし続けてきました。よりご満足いただけるようにと努力し続けてきた職人たちの技術を、この先も継承していかなくては、という思いがあります。
Q 製品メーカーとして、ものづくりの際、心がけていることはありますか?
貴重な動物の素材ですので、動物の命をいただいた素材をできるだけ無駄を出さず、美しいものを作って使い切るのは大事だと思います。
売れるものばかり発表するのではなく、バッグなどには適さない大きさのレザーを有効活用できる革小物や異素材とのコンビ使いなど、新しいデザインを提案すべく、女性スタッフを中心に社内全体で取り組んでいます。
ザオー産業株式会社の製品一覧
Q 販売する際、応対時に必ずお伝えしていることはありますか?
バッグ業界、革業界の歴史の中で、「芯材」の進歩は色々なことを可能にしました。丸みのある形で軽量かつ、形崩れしにくくなり、大きくても比較的軽くて使いやすいものがつくれるようになっています。
クロコダイルをはじめ、エキゾチックレザーの製品の存在感、重厚感から「重い」「硬い」など、ネガティブなイメージを感じているかたが多いので、まずは手に取って「軽さ」をお確かめいただくようにしています。
「お手入れが難しそう」との印象から、お求めいただく際に躊躇なさるかたも少なくありません。もっと気軽に普段使いしていただけるよう、「雨で濡れてしまったら、柔らかい布で乾拭きをする」といった、初心者のかたも耳を傾けていただけるお手入れ方法などもきちんとご説明しご理解を深めていただいております。
Q ユーザー様の「エキゾあるある」がありましたらお聞かせください。
コロナ禍を経て、おうち時間に断捨離をなさったおばあちゃまや、ご親戚から譲り受けた弊社製品を「ケアや修理をして自分で使ってみたい」とのご相談が増えました。
子どものころからエキゾチックレザー製品に触れてきたかただけではなく、カジュアルな感覚を楽しむ世代のかたも、流行りすたりがない良いものを長く使いたいということで、まずはウォレットや小振りのアイテムを使用し、気が付けば、いろいろな種類のエキゾチックレザー製品をコレクションしているというかたも多く、丈夫でありながら、経年変化を楽しめる魅力を実感していただいております。
Q お客様のライフスタイルやコーディネートなどをご教示ください。ニーズの変化などはありますか?
結婚式などの華やかな席にお出かけのときのように、小さめのバッグをお求めになるかたは、お母様とお嬢様がおふたりで「これなら一緒に(シェアして)使えるわね」と選んでくださることも多いです。
あとは、やはり毎日使うものでも個性や上質感を求めるかたは、自分にあった大きさのトートバッグを大小で使い分けたり、色違いでそろえたりなさっていますね。リモートワークが浸透し、エグゼクティブや経営者のかたをはじめとして、お仕事をする場所が自分で選べる時代ですので、仕切りがパーソナライズできる、収納力のある大きなバッグも好評です。
エキゾチックレザーならではの存在感、重厚感のある製品
Q ボンベ加工、社内縫製ほか、守り続ける国内生産と職人技についてお聞かせください。
海外では職人が少ないと言われ、日本では高い技術者がいる「ボンベ加工」は、社内で行っています。メノウを使って表面を艶やかに磨き上げた革に、熱を加えることでフ(斑)のひとつひとつをふんわり盛り上げ、立体感を際立たせる工程です。
ワニ革は個体差があるのでマニュアルがあるわけではなく、職人自身の長年の経験から培われた感覚やセンス、熟練の技術により、どちらも手作業で行っています。弊社では、ひとつの製品の最初から最後までひとりの職人が一貫して仕上げており、アイテム全体を見ながら、デザイン性と耐久性を日々追求しております。
Q 百貨店外商顧客やセレブリティが惚れぬいたジャパンクオリティの魅力について、どうお感じですか?
ワニ革について言えば、斑の大きさ選びや配置もつくるもののデザインやその物の大きさによって、使用する革のサイズもさまざまです。芯材や内装の工夫で、軽さや使いやすさが決まりますので、お客様のご意見を参考にさせていただいたり、社内でアイデアを出し合いながら商品化していきます。エキゾチックレザーは素材のテクスチャーもデザインのひとつですので、革の使い方で多様な表情に変化し唯一無二の出会いを楽しんでいただき、デザイン違いや色違いだけではなく、できる限りフルオーダーにもお応えしています。
セレブリティが惚れぬいたジャパンクオリティの製品
インタビューを終えて
国内外に世代を超えた顧客とよい関係を築いておられるザオー産業株式会社。一度お買い上げいただいたことがご縁で、お付き合いが長く続き、いろいろリクエストいただくそう。

「バッグや革小物だけでなく、クロコダイルを大胆に使うようなインテリアグッズのオーダーを承るなど、新しいことにチャレンジしています。アジアのセレブリティにも愛されているとお聞きし、日本製爬虫類革製品への信頼の確かさとともに、国内のバッグ事業にとどまらない、グローバルなブランディング、ライフスタイル提案が求められていることを痛感しました。

エキゾチックレザーに触れて育ち、お客様と命ある生き物への感謝の気持ちをチャレンジ精神に変えてお仕事に臨む姿勢が、柳原さんの素敵な笑顔に表れていました。歴史あるエキゾチックレザーの可能性を探りながら、バッグや革小物だけではなく、生活を彩る革製品を生み出すザオー産業。まだまだ「見たことなかった!」を私たちに見せてくれそうで楽しみです。
ザオー産業株式会社 柳原 麻衣ブランドマネージャー
ザオー産業株式会社 柳原 麻衣ブランドマネージャー
〒116-0014 東京都荒川区東日暮里5-50-11 ザオービル

公式サイト:https://www.zao-style.jp/
フェイスブック:https://www.facebook.com/zao1960bag/
インスタグラム:https://www.instagram.com/zao.bag.collection/
インタビュー&ライティング
インタビュアー 鎌倉 泰子
鎌倉 泰子
エスモードパリ、メンズデザイン科を卒業。服飾雑貨を中心にしたセレクトショップを運営する企業で、ヨーロッパ各国、南米、国内のクリエーションに関わりながらセールス、バイヤー、ディレクターとして勤務。退社後はフリーランスとして、ジュエリー、アパレル、革製品、服飾雑貨全般を扱うショップ、ブランドと契約。店頭にも立ちながら、ライター、アドバイザーとしてショップ運営、ブランド事業に携わる。
©一般社団法人日本皮革産業連合会 全日本爬虫類皮革産業協同組合. All rights reserved.